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「蔵フェス2024」を開催しました

    「蔵フェス2024」~川越の今までとこれからを語るHOTな川越人トークセッション~『川越のまちに心動く瞬間(とき)』を開催しました。

    5月26日(日)蓮馨寺にて川越蔵の会主催イベント「蔵フェス2024」~川越の今までとこれからを語るHOTな川越人トークセッション~『川越のまちに心動く瞬間(とき)』を開催しました。
    多くのご来場ありがとうございました!
    今年の蔵フェスのテーマはズバリ、「中央公民館分室」です。
    中央公民館分室・ワンテーマで開催しました。
    2024年2月に分室の会、正式名称「中央公民館分室の今後を考える会~歴史的建造物・旧山吉別邸~」を発足させ、それに合わせて分室に焦点を当てました。
    今年の蔵フェスでは、来場者皆で分室のことを考えるワークショップも実施。
    分室の今後の在り方について活発に意見を出して頂き、ありがとうございました!
    市民の声が今後の分室につながっていくと考えます。
    分室の会の活動はこれから積極的に展開していきます。
    蔵の会・市民が一体となって分室の活動を進めていければと思います。
    これからもどうぞよろしくお願い致します。

    「蔵フェス2024」
    今年のタイトル「中央公民館分室の今後を考える~歴史的建造物・旧山吉別邸~」

    ■開催日:2024年5月26日(日)12:30~15:00
    ■開催場所:蓮馨寺境内
    ■開催時間:12:30~15:00
    ◆タイムスケジュール
    12:30~開会の挨拶、趣旨説明
    12:45~「中央公民館分室の今後を考える会〜歴史的建造物・旧山吉別邸〜」発足の話
    12:55~中央公民館・元館長鈴木氏と寺嶋氏のトークセッション
    ◎タイトル「グローバル人小泉八雲の日本愛と、中央公民館分室」
    13:30~分室の会3人、川越織物市場の会の小島氏、百足屋の加藤氏のトークセッション
    ◎タイトル「どのように残していくのか!?川越の歴史的建物」
    14:15~来場者と分室のこれからをみんなで考えるワークショップ~一緒に考えましょう!~
    14:55~閉会の挨拶

    ■登壇者紹介
    ◆鈴木正幸(すずき・まさゆき)元川越市中央公民館長。40年前、当時川越市の建築課職員の荒牧澄多氏と共に中央公民館分室の開設を担当する。川越市の衣食住・文化を生涯学習の立場から探求した。
    ◆寺島悦恩(てらしまえつお)
    東京電機大学名誉教授、NPO法人アートバーブズフォーラム理事長
    著訳書:『うつくしの街川越―小江戸成長物語』一色出版、『ラフカディオ・ハーン著作集第4巻西洋落穂集』恒文社、B.J.T.ドブズ『ニュートンの錬金術』平凡社、 R. L.コーリー,T.タシロ『愚者の知恵』平凡社
    ◆小島延夫
    川越生まれ、埼玉県立川越高校、早大を卒業し、現在、弁護士。2004年から2019年には早大大学院で教授(行政法・都市法・環境法)。2001年以降、旧川越織物市場保存や川越の織物の歴史の調査をしその保存活用に関与。また、日本と世界の各地の地域活性化にも取り組む。現在はNPO法人川越織物市場の会の代表理事。
    ◆加藤忠正
    ・(元)川越市都市計画部参事 ・NPO法人アーバンデザイン研究体理事
    1954年 世田谷区生まれ
    芝浦工業大学建築学科卒業
    一級建築士
    1978年川越市入庁 主に蔵造りの町並み保存などのまちづくりや アーバンデザイン、美術館建設、建築主事などを担当
    2015年から(公社)小江戸川越観光協会専務理事 東洋大学非常勤講師ほか大学・自治体・公益法人等の講師歴任 現在 株式会社 百足屋取締役

    平成31年4月から、老朽化のため貸出停止中の「中央公民館分室」。
    由緒ある貴重な建築物でありながら、現状は公民館として機能しておらず、存続が危ぶまれています。
    「中央公民館分室」という建物は、2度の移築を経て現在の川越市の場所にあります。
    まず、東京の三田に久松定謨(ひさまつ さだこと)伯爵邸として建てられた後、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)長男の一雄氏が昭和3年に三橋村(大宮市)へ移しました。
    その後、昭和14年に川越への移築をしたのは、「山吉(やまきち)」の屋号で知られる渡辺吉右衛門氏です。
    渡辺吉右衛門氏は当時手広く呉服商を営んでおり、川越の発展に大いに寄与した人物です。渡辺吉右衛門氏なくしてこの移築はあり得なかったと考えられます。
    埼玉県内初のデパート建築である一番街にある「山吉ビル」(現在は保刈歯科醫院が入っている)との関わりも含め、川越の物資集散と商業都市川越の発展にみる歴史的風致の観点からも、この施設は貴重であると考えます。
    中央公民館分室は、川越の貴重な歴史的建造物として、様々な可能性を大いに持つ施設と言えるのではないでしょうか。
    今まで、保存と利活用は、ともすれば相反するところがあり、保存にはお金がかかるというのが一般的でしたが、これからは積極的に利活用することで、経済も動かしつつ建物を保存していく「動態保存」という考え方を、広く共有していく必要があると考えます。
    今後、さらに活動を前進していくために、NPO法人川越蔵の会のワーキンググループとして、以下の会を立ち上げました。
    会の名称:「中央公民館分室の今後を考える会~歴史的建造物・旧山吉別邸~」
    今後以下の活動をしていくことを考えています。
    ・分室を利用していた団体や周辺自治会のお話を伺い、どのような利用が望ましいのか広く意見を聞き、検討していきます。
    ・建物だけでなく周りの地域の状況も踏まえ、広い視点に立って、地域全体が活性化できるような利用方法を考えていきます。
    ・建物の保存のみを訴えていくのではなく、資金面や方法も考え、積極的に提案や協力をしていきます。
    建物の今後を考えることにより、以下の可能性を目指しています。
    ■ 官民連携で事業運営を行うことにより、市の管理負担を減らすことができる。
    ■ 歴史的建造物を守り、歴史的風致の維持向上を図ることができる。
    ■ 川越の歴史的コンテンツを繋げた、これまでとは違ったカラーの観光が提案できる。
    ■ 現在多くの観光客がたどる経路とは異なる経路を提案することにより、回遊性が生まれ、オーバーツーリズム問題解決の一助となり得る。
    ■ 貴重な歴史的建築物を活用した、地域市民の交流の場として利用できる可能性がある。
    建物の周知や保存、利活用のあり方について、川越市と協議を続けながらより良い方向で活動を進めていきます。